タバコを折る少年

受動喫煙

タバコから距離を置くべき理由:深刻な健康被害を防ぐために

前回は、喫煙習慣が世代間で連鎖してしまう恐ろしさについて、実際の調査データをご紹介しながらまとめました。

親が喫煙者の場合、タバコは家の中で普通に見かけるアイテムになってしまいます。

タバコへの抵抗感がなくなれば、「吸ってみたい」あるいは「吸ってみようかな」という気持ちも芽生えやすくなり、親の知らないうちにタバコに手を出してしまうことも考えられるのです。

お子さんを喫煙者にしたくないなら、まずは、いつでも家にタバコがある環境から変えること!これに尽きますね。

さて今回は、海外の調査結果を一部ご紹介しながら、タバコと距離をおくべき理由についてさらに詳しく探っていきたいと思います。

親の喫煙が子どもに与えてしまう深刻な影響

カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)が主導した研究によれば、母親または父親が喫煙者の場合、子どもには遺伝子欠失が発生しやすくなる、と報告されています。

子どもに最も多くみられる種類の小児がんの発生・進行に関係する遺伝子に影響を及ぼすため、特に、新生児期に両親ともに喫煙をしていた場合は、この遺伝子欠失の発生・進行が起こりやすくなるとのことでした。

妊娠前に禁煙をした場合にも、遺伝子欠失との関連が認められており、喫煙習慣と急性リンパ芽球性白血病(ALL)の関係も立証されています。

遺伝子が傷つくということは、エラーが起こったままの細胞がどんどん増殖し続けるということ。深刻な病気になるリスクを高めるのは言うまでもありませんね。

タバコに曝露すればするほど、DNA損傷が細胞内に蓄積します。親の喫煙習慣が子どもにどのような健康被害をもたらすかについては、未だ調査中の部分も大きいのが現状です。

しかし、タバコによって細胞の奥深くが傷つけられ、ダメージが蓄積していくという事実を知れば・・・

タバコを今すぐやめたくなるのではないでしょうか。

お子さんのために辞めてみませんか?辞めてもらいませんか?

安心・安全なタバコなど存在しないという話は以前の記事でもご紹介していますが、「煙の少ないタバコ」や「害が少ないタバコ」というように謳われた広告はすべて偽りです。

タバコという名前がついている以上、そこには必ずタバコの有害物質が含まれており、副流煙やサードハンドスモークといった受動喫煙の被害に繋がっていきます。

一見安全そうに見える商品もすべて、タバコ会社のプロモーションであることに気づかなくてはなりません!

あなたが手に取ったその1本が、お子さんのDNAに深刻な影響を及ぼすとしたら…
タバコを持つ手は震えてしまうはずですよね。

もしもあなた以外の家族が吸っているのであれば、タバコの危険性について一度真剣に話し合うことをおすすめします。

そして、今すぐ禁煙するように、真剣に説得しましょう。

禁煙によるメリットを考える

禁煙を始めた直後は「なんだかうまくいっている!」「今度は禁煙できそう!」と感じるかもしれません。

しかし、時間が経つにつれて、「もう一本だけなら吸ってもいいかな…」という甘い考えに陥りやすいのが人間です。

喫煙者の脳はタバコによって麻痺しているため、「あの感覚(脳内の快楽物質によって興奮する感覚)をもう一度味わいたい」という欲求をなかなか抑えることができません。
これが依存症の怖さなのです。

1年以上禁煙に成功していたのに、あるとき手にした一本のせいでヘビースモーカーに逆戻りしてしまった…というお話もよく耳にします。

その期間が3年、5年、10年など長期であっても、何かのきっかけで喫煙者に逆戻りしてしまうことは、非常によくあることなのです。

「タバコを吸いたい気持ち」との闘いは、もしかすると一生続くものなのかもしれません。

しかし、禁煙によって得られるメリットを考えれば、タバコを辞めた自分を誇りに思うことができるでしょう。

禁煙をすると

  • 脳卒中を起こす危険性が速やかに低下
  • 心筋梗塞の危険性が低下
  • 肺機能の回復
  • 脳血流の回復
  • がんを起こす危険度の低下

などのメリットがあります。

家にタバコが無ければ、お子さんが喫煙者になるリスクもしっかり防げますし、どんどん値上がりするタバコにかけるお金も節約できます。

限られた時間で喫煙所を探して走り回るよりも、そのような慌ただしさや焦りから自分を解放し、楽になりましょう。

タバコを吸わなくなってから見える世界は、今よりもきっと充実しているはずです。

禁煙中にタバコを吸いたくなったら・・・

ニコチン切れでつらい男性

どうしてもタバコを吸いたくなったときは、こんな方法も推奨されています。

  • 冷たい水を飲んでみる
  • ガムを噛んでみる
  • 運動や深呼吸をしてみる
  • 禁煙外来で相談してみる
  • ニコチンパッチを活用してみる
  • タバコによる健康被害について考える

上記のように、タバコへの意識を散らす方法に加えて、「タバコがなくても生きていける」という自信を持つことが、禁煙への一番の近道になるのかもしれません。

次回は、「世界における喫煙者」をテーマに考えていきます。

タバコを吸う人間が海外でどのようにみなされているか、といった社会的な要因にも触れながら、タバコを辞める必要性についても掘り下げていきたいと思います。

<参考>
親の喫煙が及ぼす遺伝子変化が小児白血病の発症に影響 海外がん医療情報
大切な子どものために、みんなで禁煙しませんか? 中標津町ホームページ
たばこのやめ方 国立循環器病研究センター

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