電子タバコにリキッドを補充する男性

受動喫煙

禁煙ができない人は言い訳の達人!?

前回は「新型タバコ」の種類や受動喫煙の影響についてご紹介しました。

安心・安全なタバコなどどこにもないということをご理解いただけたのではないかと思います。

今回はいよいよ「禁煙」がテーマです。

自分や周りの人の健康を脅かすタバコをいつかは辞めたい…そう思っていてもついつい吸い続けてしまう…

その理由はなぜなのでしょうか?

今回は「なぜ禁煙できないの?」という疑問の答えを探っていきます。

タバコを辞められない・・・が口癖のあなたに知ってほしいこと

あなたがタバコを吸い続けてしまう理由はなんですか?

こんな質問をされたら、あなたは何と答えるでしょうか。

・日頃のストレス解消に役立つから
・吸うとリラックスできるから
・食後の一服が最高だから

皆さんそれぞれ色々な理由を挙げるかもしれませんね。

厚生労働省が行ったある調査によれば、習慣的に喫煙をしている人のうち「たばこをやめたい」と思っている人の割合は、男性で26.1%、女性では39.0%、という結果になりました。

現在習慣的に喫煙している者におけるたばこをやめたいと思う者の割合

現在習慣的に喫煙している者におけるたばこをやめたいと思う者の割合

「厚生労働省:平成 29 年 国民健康・栄養調査結果の概要 (pp.27-28)」

全体平均で見ても、およそ3割の喫煙者が禁煙したいと望んでいることが分かります。

しかし、「習慣的に喫煙している者の年次推移(平成19~29年)」のデータを確認してみると、喫煙者の総数はあまり減っていないことが分かります。

タバコを辞められない・・・が口癖のあなたも、この中の一人というわけです。

なぜ辞められないの?タバコに含まれる厄介な成分

タバコに含まれる最も有名な有害物質のひとつに「ニコチン」があります。

よく耳にする言葉ですね。

タバコの依存症を引き起こすのは、このニコチンが原因と言われています。

喫煙をすることでニコチンの成分が脳に作用し、快楽物質(ドーパミン:dopamine)を放出させます。

これにより、タバコを吸うと気持ちが楽になったり、最高の気分になったりする、という現象が起こるのです。

タバコを吸って多少不健康になっても、「あの幸福感が得られるのなら吸い続けてしまっても仕方ない…それぐらいクセになる」、と頷く方もおられるかもしれません。

しかし、ニコチン依存の怖さを知れば、そんな考えは簡単に変わるはずです。

タバコを吸うことにより、気分は確かに一時的には高揚するかもしれませんが、厄介なのはその後です。

ニコチンは約30分で効果が弱まると言われているため、喫煙からしばらくした時点で、いわゆるニコチン切れが起こります。

すると、「またあの気分を味わいたい…そのためにはタバコが必要だ」と考えるようになり、タバコを吸えば気分がよくなる、という習慣が脳に刻まれていきます。

すると、ますますタバコを欲するようになり、ニコチン依存症になります。

タバコなしではいられない生活になってしまうと、タバコを吸えない状況になったときに不安を感じたり、落ち着きをなくしたり、怒りっぽくなったりします。

美味そうにタバコを吸う男性

ご経験がある方もおられるかもしれませんね。

気づくと喫煙所を探していたり、禁煙の表示ばかり目につくとイライラしてしまったり…。

すべては、ニコチン依存の症状です。

ニコチン依存症は脳の変性疾患ともみなされており、本来であれば自然に出るはずのドーパミン(=快感や快楽、やる気を司るホルモン)やセロトニン(=脳機能の調整を行うホルモン)が放出されなくなると言われています。

タバコがないと幸せや落ち着きを感じられなくなる脳に変わっていってしまうのです。

喫煙によって引き起こされるニコチン依存症を断ち切るのは、薬物を辞めるのと同じくらい難しいと認識されています。

一度吸ってしまったら、もう元に戻るのは難しいのです。

しかしだからといって、諦める必要はありません!

何十年もヘビースモーカーだったという人が、ある意識を変えただけで簡単に禁煙できたという例もあります。

禁煙への道は厳しいようで、実はとてもシンプルでもあるのです。

どうすれば禁煙できるのか…気になってきたのではないでしょうか?

タバコを辞められた人だけが知っている真実

タバコを辞められない人が多いなかで、禁煙に成功できる人もいます。

ニコチン依存から離れられる人と離れられない人の差は、「タバコの必要性」についての認識の違いです。

先ほどお伝えした通り、ニコチン依存症によって脳機能が正常に働かなくなると、「タバコ=幸せ」、とか「タバコ=リラックス」というイメージを変えられなくなります。

しかし、タバコが無くても幸せを感じられたり、達成感が得られたり、ホッとできるような体験ができると、人生にタバコが必須なわけではない、と思えるようになり、麻痺してしまった脳を正常に戻すことができるようになるのです。

寝起きに一服、食後に一服、コーヒーを飲んで一服、というように、日常の行動と喫煙がセットになっている場合は、習慣を断ち切ることで禁煙への道が開けます。

コーヒーカップ

例えば、寝起きに水を飲む、食後に歯を磨く、コーヒーを飲んだ後はガムを噛む、のように、タバコに変わる新たな習慣を上書きしていくことで、負のループを断ち切ることができるのです。

毎日の生活のなかでタバコの存在に魅力を感じなくなれば、自然と辞められる、ということが分かりますね。

ほんの少しイメージを変えるだけで、禁煙は可能なのです。

しかし、せっかくタバコから離れようとしても、

・仕事が忙しかったから
・ストレスが溜まってイライラしたから
・家族と喧嘩したから

などと様々な言い訳をつくってまたタバコに戻ってしまうようでは、いつまで経っても禁煙はできません。

自発的にタバコを遠ざけ、「タバコは自分に必要ない」「タバコがなくても生きていける」、と自分の心に語り続ける努力が大切です。そしてその努力は必ず実を結びます。

サードハンドスモークは喫煙者にも影響あり

ここからは少しおさらいをしながら考えていきたいと思います。

まず、喫煙者自身が能動的にタバコを吸うことを「一次喫煙」。

そこから立ち上る煙や喫煙者から吐き出される煙を吸ってしまうことを「二次喫煙」。

喫煙者の髪や衣服、タバコの煙が染み付いた部屋やモノに潜んでいる有害物質を吸い込んでしまうことを、「サードハンドスモーク(三次喫煙)」と呼びます。

これは以前の記事でもご紹介した点ですね。

二次喫煙と三次喫煙は受動喫煙(間接喫煙)の問題として語られることも多いため、非喫煙者が吸い込むこと=受動喫煙、という定義があるようにも思えますが、実際には少し違います。

厚生労働省の『職場のあんぜんサイト』の受動喫煙についての説明では、「室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされること(健康増進法第25条、労働安全衛生法第68条の2)」を「受動喫煙」と定義しています。

つまり、喫煙している本人以外がその煙を吸い込む状況はすべて、「受動喫煙」なのです。

喫煙者同士が集まっている状況(喫煙所・喫煙席)では、絶えず受動喫煙も起こっていることになります。

これに加えて、三次喫煙すなわち「サードハンドスモーク」は、常に自分の身体や持ち物からも起こっています。

タバコはいつでも辞められる、と思っているうちは一生辞められないでしょう。

本当に辞めたいなら、今この瞬間から、禁煙に向けて自分の意識を変える必要があります!

タバコが無い毎日を選ぶ方が、あなたの人生をもっと楽しく豊かにしてくれるはずです。
その可能性を探ってみるだけでも、禁煙への第一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

次回は、「喫煙者の家」にどれだけのリスクが潜んでいるかを、詳しくお伝えしていきたいと思います。

<参考>
なぜ、タバコがやめられない? ファイザー製薬すぐ禁煙.jp
禁煙がいつまでもできない人に共通する思考 東洋経済
禁煙が全くできない人が知らない3つの依存 東洋経済

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